
植田佳奈 Kana Ueda
1992年神奈川県生まれ
2015年武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科陶磁専攻卒業
土や釉薬での実験を繰り返して、陶芸での新たな質感表現を試みています。
Instagram:@uedakana_
お気に入り

部屋の中でお気に入りの場所を教えていただきました。
狭い部屋なので、しいていえば玄関のシューズボックスの上。
石の話をよくしているからか、友達が拾った石や貝殻をプレゼントしてくれるので古い土器や鉱物などお気に入りのものと一緒に並べています。

食器棚も見せていただきました。
近くのゴミ処理場でゲットしました。
持ち込まれた粗大ゴミを直して抽選販売しているのです、こちらは500円でした。
食器棚ではなく本棚だと思います。ちゃんと閉まらないけど気に入っています。

大学時代の友人や先輩が作ったうつわ、現代の作家のうつわや古いそばちょこ、自作のうつわも使っています。
どのうつわも好きですが、友人が作ったうつわを使う時は励まされた気持ちになったり、癒されたりします。

光がたっぷり入るキッチン。
朝は窓から光が入って嬉しい、夜はキッチンドランカー。調理スペースがもっと広いと嬉しいのですが…そしたらうどんとか打ちたいです。

お気に入りの食器コレクションを見せていただきました。
岡山に行った際、たまたま入ったWomb brocantさんで一目惚れしました。
志野のうつわでいつのものかなど詳しいことはわからないですが今の所一番お気に入りです。
この釉薬の表情で絶妙にペラッとした感じやリムのプリーツや全体の歪み、全てが好きです。

歪んでるところも好きです。

栗原志歩さんのガラスの碗
陶芸やっているので、透明なガラスという素材に強く憧れます。
冷たいものを盛るとさらに涼しげで美味しそうに見えるので夏に大活躍します。
かたちも大好きで、ガラスなのに高台の部分がくり抜かれているのもポイントです。

香代さんの彫り唐花菱形皿
繊細な彫りの紋様がとてもかわいい。
小さいおやつなど盛って楽しんでいます。

小さなお皿よく買います、自分でも作ることがあります。
左上から時計回りに、上田浩一さん、斎藤知香さん、自作、落合沙羅さん、自作
Q&A
20代のときのこと、暮らしのこと。
Q1. 現在、どんなお仕事をされていますか?
陶芸作品を制作しています。陶芸というとうつわのイメージがあると思いますが自分の場合は用途のないものを多く作っています。
日々実験を繰り返しながら、陶という素材での新しい質感表現を模索しています。
植田さんの作品




工房の様子



YouTubeに作品の制作工程を公開しています。
Q2. 社会に出たばかりのころは何をしていましたか?
大学時代陶芸を専攻していて卒業してもとにかく陶芸をやりたいという思いだけが在学中からあったため就活などは一切せずに卒業後は大学時代にアルバイトしていた陶芸教室を手伝いながらそこの窯を借りて作品制作していました。
卒業した年に個展の予定を立てていたので、色々バイトしつつ個展に向けて制作の日々。
これからどう生きていくかを具体的には考えることはできず漠然とした不安を抱えながら「とにかく作るぞ!」という感じでした。
Q3. そのときと今、どんな風に考え方が変わりましたか?
陶芸以外のこともやってみたい!です。
今のところ陶芸をやめるつもりはないですが他の素材だとガラスをやってみたいですね。
最近は制作風景の映像制作もやり始めてかなり楽しいです。
そして作ること以外にもイベントを企画したりすることもあり、作品を人に伝えるということや物を売るということについて学びたい気持ちが強くなってきました。
漠然としていた不安がなんだったのか徐々に明確になってきて(特にお金のこと)作戦を立てつつ、頑張って乗り越えよう!と前向きになってきました。
Q4. 初めての一人暮らしにおすすめのマルヒロの食器はありますか?
BARBAR mandala リム鉢
サイズがちょうどいいです。
麺類やカレーなどにぴったり。
形状も美しく盛り付けしやすいし、中でも飛輪はエスニックな麺料理が合いそうです!
Q5. とある日の食卓を見せて下さい!

朝ごはん:カイワレ大根のサンドイッチ、ピクルス、トマトスープ、黄桃
葉っぱをたくさん使ったサンドイッチが好きでよく作ります。

ピーマンをみじん切りにし、薬味として使うのにハマっています。
香りも食感も楽しい、サラダに混ぜたりすることもあります。

昼ごはん:ツナとしめじのパスタ、からし菜とれんこんとじゃこのサラダ
好きだし楽なので、お昼は麺料理をよく作ります。

別日の昼ごはん:鯖と大根おろしの和えそば
鬼おろしが好きなのでそれに合うメニューをよく考えます。
ほぐした鯖の身と大根おろしとめんつゆ、好きな薬味を添えてさっぱり食べるのが好き。

おやつ:
個展で在廊した際、近くのお菓子屋さんで買ったケーキ、差し入れでいただいたスコーンでおやつ。
出先でお店を探して食べたことないものを買う楽しみを最近覚えました。
自分で作るのも楽しいけれど、だれかが作ったものを食べている時はとても幸せな気持ちになります。

夜ごはん:
がんもどきが作りたくなった夜
自分にとって“自炊”は生活のためにやっていることでもあるけど、作る工程そのものも、とても楽しんでいます。(作品制作と同じように面白い)
時間がある時、これってどうやって作るんだろう?と思う物をつくっています。
この日はがんもどき、揚げたてが最高でした。

ゴーヤーの卵焼き
チャンプルーにするのも好きですが、卵焼きも簡単でシンプルなおいしさが最高。

大葉のおにぎり
おにぎり大好きです。大葉の香りもお皿の色もさわやか。

別の日、鶏団子の春雨スープ
パクチーが食べたくて、鶏団子を作りました。蒸し暑い日だったので春雨をつるんと食べるのをより美味しく感じました。
Q6. コロナ禍の巣ごもりでハマったことはありますか?
ラジオやポッドキャストですね。
コロナ禍で人と会えず、誰でもいいからしゃべっているのを聴きたい・・・みたいな気持ちで聞き始めました。
Q7. 植田さんの偏愛インテリアを教えて下さい。

奄美大島に行った際、cueさんで購入しました。奄美の木で作られていて、木の表情が美しい。かたちも可愛い。
とっておきのものを買った時にのせて楽しんでいます。
Q8. 日々の暮らしに欠かせない音楽はありますか?
これから、寒くなったらよく聴くのは
salvia palth のmelanchole
Q9. 日々の暮らしに欠かせない香りはありますか?
お香焚いたりしますが、欠かせない香りは特に思い浮かびませんでした。
嗅覚はそんなに敏感ではないし、火をつける行為とか煙を見るのが好きなのだと思います。
毎日焚き火をすることができれば、その香りが欠かせない香りになるのだと想像しました。
料理だとライムの香りにハマっています。
Q10. 休みの日に観たい映画を教えて下さい。

Footlight Parade
プールのシーンがすごすぎる。
人間がやっていることなのに、顕微鏡でよくわからないもの覗いているみたいな 万華鏡みたいな…。
大きなスクリーンで見たいです。

リトル・フォレスト 夏/秋 冬/春
じっくり見たり、料理しながら脇で流してたり、何度も見てます。
Q11. とある日の生活を教えて下さい。

Q12. 次のゲストを教えて下さい!
音楽家/アーティストの立石剛さんです。
よくお家に遊びに行かせてもらっていて、その度に作品や普段考えていることについて長時間語り合っている、大好きな友達です。
剛さんの作品を観たり聴いたりしている時、景色も自分自身も世界に溶け合うような感覚になります。
個展の会場音楽を作ってもらったこともあります。
剛さんの生活についての色々を知ることができるのが楽しみ!
Recipe
かいわれ大根のサンドイッチ

お料理初心者でも大丈夫!植田さんにレシピを教えていただきました。
むしゃむしゃ葉っぱを食べるのが楽しくて美味しい、さっぱりしたサンドイッチ。草食動物になった気分で召し上がれ
材料(1人分)
⚫︎かいわれ大根 1パック
⚫︎ハム 1~2枚
⚫︎食パン 2枚
⚫︎マヨネーズ 適量
⚫︎粒マスタード 適量
⚫︎塩胡椒 少々
作り方
- かいわれ大根をパックから取り出し、根本をカット
洗ってよく水気を切る、さらにキッチンペーパーで軽く抑えてしっかり水気を取る
(ここで刻んではいけません、食べずらいけどこれがおいしさのポイントのひとつではないかと思っています。) - ハムを切る
かいわれメインなのでハムは1枚でもOK。ハムが好きな人は2枚にする。
かいわれに馴染むようになるべく細く切る、かいわれのムードにあわせる感じで。 - かいわれとハムをボウルに入れ、マヨネーズと粒マスタードを加えて混ぜる
マヨネーズお好みですが小さじ1くらいが好き、入れすぎるとマヨネーズ味のサンドイッチになる
粒マスタード小さじ1より少なめ、苦手な人はいれなくてもOKです。
味見して、たりなければ塩、お好みで胡椒 - 食パンは軽めにトーストする
- 3で作ったものを全てはさむ
かいわれがしなしなにならないうちにすぐに食べるのがおすすめです。