青白磁について
中国で皇帝たちに愛されてきた特別な器
青白磁とは白磁の一種です。中国では釉薬がたまった部分が青く見えることから「影青(インチン)」と呼ばれていて、中国で皇帝たちに愛されてきた特別な器です。
後周の皇帝が「雨過天青雲破処(うかてんせいくものやぶれるところ)の器を持ち来たれ」と命じて焼かせたのが最初であると言われています。「雨過天青」とは、雨上がりの雲の切れ間から見えるしっとりと水気を含んだ空の色のこと。最高級の「雨過天青」は南宋時代に完成しました。
※雨過天青:物事が好転するたとえ。雨がやみ、空が晴れ渡り明るくなる意から。
江戸時代創業、有田の老舗メーカー独自の青白磁
青白磁シリーズは、1775年に佐賀県有田の地で創業した「藤巻製陶」が手がけています。藤巻製陶は高い技術が求められる美しい青白磁を得意にしていて、内側に釉薬を2度施すことで釉だまりを作り透明感のある空の色を焼き物で表現しています。
青白磁の起源は11世紀の中国・景徳鎮。江戸時代より、鍋島藩の定める17窯場の一つとして染付皿や鉢類などを生産してきた藤巻製陶は九代目になって青白磁の生産を始めました。以来、染付や上絵付けが主流の有田で、白磁や青白磁、結晶釉などを使って絵付けのない磁器を追求し制作されています。
アクセントの「縁錆(ふちさび)」
縁にはうっすらと錆が巻かれています。この器の縁側に鉄分が含まれる釉薬で加飾する技法を、縁錆(ふちさび)といいます。縁錆をすることで、器全体が締まって見え、洗練された上品な雰囲気を引き出してくれます。また淡い滲みが柔らかさを感じさせます。
錆には淡く滲んでいるものから濃く出ているもの、まだらのものなど個体差があります。それぞれの個性を愛でてみてください。
料理を上品に引き立てる色
食材の色味が、淡い水面のような表面でよく映えます。透明感のある青はお料理を引き立ててくれ、どんな料理も上品に見せてくれます。
手になじむ器
シンプルな形ながらも、使い込むほど手に馴染んでいく器です。
どのアイテムも安定感のある高台で、しっかりと手に引っかかる作りになっています。
また、電子レンジ・食洗器の使用も可能なので、忙しい毎日でも大活躍しそうです。
商品詳細
シリーズ | 青白磁 |
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アイテム | 3寸皿 / 5寸皿 / 8寸皿 / 平鉢 小 / 平鉢 中 / 平鉢 大 / 筒湯呑 / ゆり型茶碗 / 丼 |
素材・産地 | 磁器 / 有田 |
使用区分 | 直火:✕ IH:✕ 電子レンジ:○ オーブン:✕ 食洗機:○ |
販売店舗 | マルヒロ公式オンラインショップ マルヒロ直営店 HIROPPA HEY&Ho. その他全国の取扱店 |