原型師・金子哲郎がデザインした女性と男性をイメージしたオブジェのようなカップ「Kaneko Cup」シリーズ

2024.01.25食器・食卓まわり

有田に工房を構える全国でも有数の原型師・金子哲郎がデザインした女性と男性をイメージしたオブジェのようなカップです。
ミニマルにデザインされた男女のフォルムは、それぞれの特徴をチャーミングに品良く表現しています。また、手に取った時の心地良さまでもが考慮された熟練の技は金子氏ならではと言えるでしょう。
Charcoal(チャコール)、Water(ウォーター)、Stone(ストーン)の3色展開となっており、紅土に多く含まれる鉄の成分に、それぞれの釉薬が反応し全く異なる表情が魅力です。

パートナーや夫婦、カップルで使用したり、バレンタインやホワイトデー、ウェディングのギフトにおすすめのアイテムです。
並べて鑑賞したり、ドリンクを飲んだり、花瓶にしたり、洗面台に歯ブラシを入れて並べておくのもよし。様々な使い方を楽しめます。

※商品ページは2024年2月2日(金)10:00よりご覧いただけます。

KanekoCup  金子カップ stone Water Charcoal ストーン ウォーター チャコール

Kaneko Cup

商品詳細

KanekoCup 金子 タンブラー XX XY チャコール ストーン ウォーター
アイテムKaneko Cup(カネコカップ)
説明原型師・金子哲郎がデザインした女性と男性をイメージしたオブジェのようなカップです。ミニマルにデザインされた男女のフォルムは、それぞれの特徴をチャーミングに品良く表現しています。
価格3,300円(税込)
Stone(ストーン)XY/XX・Water(ウォーター)XY/XX・Charcoal(チャコール)XY/XX
サイズ・容量φ7×H11.8cm /
XX 330ml XY350ml
素材・産地素材/半磁器・産地/波佐見
使用区分直火✕ IH✕ 電子レンジ〇 オーブン✕ 食器洗浄機〇 ※チャコールのみ✕
販売店舗マルヒロ公式オンラインショップ
マルヒロ直営店 HIROPPA
HEY&Ho.
その他全国の取扱店

STYLING IMAGE

1200×1800_Kaneko-cup 金子カップ stone Water Charcoal ストーン ウォーター チャコール
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原型師・金子哲郎とその仕事について

kanekocup

金子哲郎

原型師/陶芸作家

佐賀県有田町に工房を構えるやきものの原型を作る職人、原型師。特に有機的なフォルムの造形にたけている。18歳で窯元に就職し器のデザインをしながら独学で原型や石膏型を作っていたが、その後45歳で陶磁器の原型師として起業。もうすぐ80歳になるが、その腕前は全国でもトップクラスで各地から依頼を受けており、近年ではやきものだけでなく金属のアイテムの原型もつくることがあるほど。

過去に作ったマルヒロのアイテムはBARBAR祝い鯛eden狛猫金子キセルの原型を担当。

 

量産される焼き物の多くは石膏型を利用し、量産されます。
優れた原型師はフォルムの美しさだけでなく、生地がうまく型から抜けるように生産性も配慮しながら原型作りを行います。
金子氏はこの道60年の大ベテラン。その腕前は全国でもトップクラスで各地から依頼を受けており、焼き物だけでなく金属のアイテムの原型も作ることがあるほどです。
とにかくものづくりが大好きで、工房には今まで制作した原型と一緒に世界中の様々なものが所狭しに置かれています。
もうすぐ80才になる金子氏。注文は後を経つことはありませんが、たまに時間ができると自分の作品の制作に没頭します。
その中で生まれたのが「Kaneko Cup」です。           

金子氏は幼い頃より、絵を描くことに没頭する少年時代を送ったと言います。
彼の作り出すものは、性別や年齢、国籍をも越えた独自の世界観が広がっています。
幼い頃から創り出してきた空想の世界を大切に今もそのまま育てているようにも感じます。

また男性と女性をイメージしたアイテムを作りたいとずっと思っていたそうで、「Kaneko Cup」には極限まで簡素化した形状の中にそれぞれの特徴が愛らしく表現されていてます。

Kaneko Cupの原型。全て手彫りで作られている。

マテリアル

紅い土と鉄分について

陶土には福岡県の大牟田市で採取された赤茶色の紅土と、通常波佐見焼で使用する熊本県の天草で採れる磁土をブレンドしたものを使用しており、半磁器と呼ばれる陶器と磁器の中間のようなマテリアルになっています。
紅土だけでは可塑性が低いため磁土を混ぜています。

紅土の赤みは鉄分が多く含まれているため、その鉄の成分の特性を活かした3種類の異なる表現を行いました。
鉄は地球の重量の約30%を占める物質。自然界の鉱物を原料とする焼き物にとって鉄は重要な素材の一つであり、古くから鉄の成分を活かした技法がたくさん存在し、今に受け継がれています。

釉薬に使用すると、含有量により黒や茶、黄色、薄い緑色など様々な色味を表現することができます。

福岡県の大牟田市で採取された赤茶色の紅土(陶土の原料)
熊本県天草市で採取された陶石(磁器の原料)

釉薬について

Stone(ストーン)

成形する際に石膏型に鋳込まれた土の流れや、施釉した際の釉薬の流れが模様として現れる特殊な釉薬を使用しています。
わずかな釉薬の濃淡の差により地肌の紅土の透け具合が異なり、揺らぎのある石肌のような風合いを楽しめます(釉薬が濃く掛かっている場所は白く、薄い部分は紅土の茶色い色が出ている)。
また、窯の中の火の当たり具合により釉薬の溶け具合が異なるため、地肌の見え方もその時々によって様々に変化します。自然現象のように人の手では制御できないひとつひとつ異なる表情が魅力です。

2形状を並べた際にも互いの模様が響きあって生まれるリズムも魅力的です。どの組み合わせが届くのかは着いてからのお楽しみです。唯一無二の模様をお楽しみください。

Water(ウォーター)

水のように透明で艶のあるガラス質の釉薬と紅土に含まれる鉄の成分が反応して緑色に発色しています。
日本や中国特有の「還元焼成」という酸素を抜き取って不完全燃焼の状態で焼成する方法で焼くことにより、鉄の色が緑色になる性質を活かしています。
「還元焼成」は国内でも波佐見や有田、伊万里など磁器を扱う肥前地区ではメインで扱われる焼成方法でこの産地特有とも言えます。
また、表面に細かい「貫入」と呼ばれるヒビが入っており、繊細な表情が魅力です。

表面に現れる貫入が美しい。

流れやすい釉薬を使用しているため縁には釉薬がに留まらず、生地の赤みが現れアクセントになっている。

Charcoal(チャコール)

木炭(=チャコール)を連想させる質感です。酸化鉄を混ぜた化粧土(液体状の土)を生地全体にスポンジで付着させることで、表面に有機的な凹凸が生まれます。釉薬は黒のマット釉を薄く施釉し、生地の表面感を際立たせています。

酸化鉄を混ぜた化粧土(液体状の土)
※詳しい制作工程はこちらの特集ページの「mandala烏羽」をご覧ください

木炭のような表面        

テクニック

排泥鋳込み成形

Kaneko Cupの生地は排泥鋳込み成形という技法で作られています。排泥鋳込み成形は花瓶、急須、土瓶など、袋物を成形するのに適した方法です。
フランスで18世紀前半に開発され、日本では明治36(1903)年頃から普及し、波佐見では大正15(1926)年に瀬戸市より講師を招いて講習会が開かれて以降広がった、石膏型を使用した成形法です。
鋳込み成形法の導入から100年近くが経った現在、マルヒロでは《BARBAR》白面シリーズの「徳利」猫様シリーズ 、《BARBAR × Boris Tellegen》の「VASE」や「TOY」のような複雑な形状のものを作れるようになりました。
しかし、排泥鋳込み成形を行える生地屋は年々減っており、マルヒロでは町内の生地屋2軒のみに依頼しているのが現状です。

①泥漿(粘土と水を混ぜ合わせ泥のような液体状にしたもの)を石膏型に流し込む

②生地を流し込んだあとそのまま半日ほど放置する。

③吸水性の高い石膏は、内側の表面に泥漿が生地厚分張り付く。余った泥漿は排出し再びタンクに貯められ、次の生地成形の際に利用する。

④排泥後、石膏型を逆さまにして貼りついた中の生地を乾燥させる。

⑥十分に乾燥したら脱型する

石膏型の内側

脱型後の生地

生地仕上げ

型から脱型した生地は型の継ぎ目の跡がついているため、ひとつひとつ丁寧に仕上げを行います。
実はこの仕上げ作業に一番手がかかります。

①型の接続部分にバリ線と呼ばれる跡が出るのでカンナで削る。

②紙やすりで生地をならす。

③スポンジで生地全体を整える。

before

after

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