特集

僕らの食器ジャーニー 馬場祐希・小室野乃華的、食器ロマン

2023.07.28 (金)

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素敵な人の友だちもきっと素敵な人。

ゲストに次のゲストをリレー形式で紹介していただき、素敵な方々のライフスタイルを紹介していきます。

第10回は、靴職人・馬場祐希さん(@itowaniuma)とフォトグラファー・小室野乃華さん(@comuro_no)です。

お二人のご自宅でお気に入りの場所を聞いてみました。「小さな山付きの一軒家で小川に囲まれた立地が気に入っています」

「家から見える竹林」

「春は裏山で筍を掘ります。初夏は蛍がゆら〜と庭を飛んでいます」

「大家さんや前住民の方が育てた桜の木、柿の木、栗の木、柚子の木があり季節によって楽しめます。今は小さな柿の実が成りはじめています」

玄関も見せていただきました。「各地で拾った石や庭に生えている草花を飾っています」

「ほとんどの部屋の窓から緑が映えて心地よいです」

レトロなグラスや作家の器がきれいに食器棚に並べられています。「備え付けの棚を使用しています。宴好きなのでグラスがたくさんあります」

ほの明るい光に包まれたキッチン。「友達がきてもみんなで料理できる広さが気に入っています」

お二人にお気に入りの食器コレクションを見せていただきました。

「日々お気に入りのものを写真に撮っています。
経年変化を感じれたり、長く生活に寄り添ってくれるものを選ぶことが多いです」

上田浩一さんの急須。ぽってりまるくてキュート

取材がご縁で惹かれた大谷製陶所の平鍋。日々活躍中です。

厚めのガラスに惹かれます。葉山の桜花園で購入。

伊勢神宮近くの不思議な酒屋さんで購入したエチオピアのガラスコップ。

Q1. 現在、お仕事はどんなことをされてますか?

馬場さん:
革靴や革のプロダクトをつくっています。
歳月を経たものが醸し出す空気の理屈のない素晴らしさを重んじ、長くそばにあるものを目指して制作しています。

オーダーメイドで制作した靴

自宅の作業場。
年期が入ったミシンや漉き機は知人から譲り受けメンテナンスしながら使用しています。

靴づくりで最も重要な靴型

家の土間は削りの作業場として活用しています。
天井の一部が透明な波板で射し込む光がきれいです。

小室さん:
ひと、もの、風景、空間などの写真を撮影しています。
フィルムで撮った写真は自宅の暗室で焼きます。

ロイヤルパークキャンバス札幌大通公園(2022) / ホテルの客室に額装

TORICI(2023) /minä perhonen(2023)

自宅の暗室。
引き伸ばし機でネガ越しに印画紙に光を当てて、CPという機械で現像してそのあと水洗をして干す。
焼いた直後の水の中にある写真が一番美しいです。

Q2. 社会に出たばかりのころは何をしていましたか?

馬場さん:
製靴会社の技術職でパタンナーとして働いていました。
当時は靴が好きなだけで知識が全くなかったので、とにかくはやく靴を知って一人前にならないと!と考えていた気がします。

小室さん:
大学を卒業と同時にフォトグラファーの本多康司さんのもとに弟子入りしました。
撮影だけでなく写真を生業に生きていくということを近くで学ばせていただきました。仕事が終わったあと暗室を借りたり、休みの日は自分の写真を撮りに行き、写真漬けの毎日であっというまでした。将来自分も写真と共に生活をするということを常に考えていました。

Q3. そのときと今、どんな風に考え方が変わりましたか?

馬場さん:
ある程度靴の知識を身につけたからこそ、靴がプロダクトとしてとても複雑で緻密なものだなと日々考えさせられています。また、作業場が自宅になったので、生活と制作の関わりを直に感じるようになりました。
たくさんの自然に囲まれた今の環境は、制作にも良い作用があると思っています。

小室さん:
まだまだ学ぶことの多い毎日ですが、実際に写真と共に生活できてとても楽しいです。心に余裕ができて深い呼吸ができるようになりました。ずっと感じたままに撮ってきたのですが、撮影中は被写体のよいところもわるいところもふくめて一番の味方でいる気持ちで対面するようになりました。

Q4. 初めての一人暮らしにおすすめなマルヒロの食器はありますか?

BARBAR 青白磁 丼

何でもきれいに魅せてくれる淡い青色で、うどんや丼ものなど簡単にひとりで食べる時に便利そうです。来客時には大皿としても万能だと思います。

Q5. とある日の食卓を見せて下さい!

朝ごはん:鮭と高菜の雑炊

朝ごはんは優しい雑炊が多いです。
そのとき家にある野菜で作れるところがお手軽です。

昼ごはん:釡焼きピザ

大学の後輩が遊びに来てくれたので庭でピザを焼きました。
窯で焼くと生地がぱりぱりでビールが進みます。

夜ごはん:春巻き

中華が好きです。
餃子や麻婆豆腐、回鍋肉などもよく作ります。

Q6. コロナ禍の巣ごもりでハマったことはありますか?

コロナをきっかけに自分たちでできることを増やしたり、まわりにあるもので楽しんでみようと思いました。コンポストを作って生ゴミを処理したり、畑で野菜を育てたり、今までは買っていたベーコンや味噌を作るようになったり、家の柿の葉を使ってお寿司をしてみたり、最近はもともと家にあったレンガでピザ窯を作りました。ささいなことからですが、自分で作ってみると発見や愛着が湧いて楽しいです。

Q7. 馬場さん・小室さんの偏愛インテリアを教えて下さい。

自分たちでなおしながら古いものを受け継ぎ使うことが好きです

円卓
天板が削ったままの状態だったのでニスを塗り使用しています。


ものがたくさん積んであるリサイクルショップから掘り出しました。

写真の額装
古い建具を使用して馬場が製作しています。

Q8. 日々の暮らしに欠かせない音楽はありますか?

馬場さん:
お笑いが好きなので、作業中は芸人さんのラジオを流しています。
他に最近はシャンソンや歌謡曲を聴いています。

小室さん:
ここ最近よく聴いているのはAlice Phoebe Lou、折坂悠太さん。
作業中はラジオをきいています。
毎週欠かさず聴いているのはハライチのターン、トータルテンボスのぬきさしならナイト、トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画、BUMP OF CHICKENのPONTSUKA!

Q9. 日々の暮らしに欠かせない香りはありますか?

香りには二人とも無頓着ですが、畳の香りが好きです。
猫と暮らしてからはくじら(同居猫)のにおいが一番落ち着きます。

Q10. 休みの日に観たい映画を教えて下さい。

今見たいのはサウンドオブミュージック。
最近サントラをよく聴いています。

Q11. とある日の生活を教えて下さい。

馬場さん:

小室さん:

Q12. 次のゲストを教えて下さい!

陶芸家の植田佳奈さんです。
大学の陶磁専攻の先輩で卒業してから何度か一緒に野焼きをやらせていただきました。
うえちゃんさんの土や焼き物への探究心、世界の捉え方は見ていてとてもわくわく(たまにどきどき)します。
どのような記事になるか楽しみです。

お料理初心者でも大丈夫!馬場さん・小室さんにレシピを教えていただきました。

「みんな大好きジェノベーゼ!リコッタチーズがとても合います」

<材料(2人分)>
☆バジルの葉 50g
☆木の実 40g(今回は胡桃)
☆オリーブオイル 130CC
☆にんにく 1片
☆塩 ひとつまみ2回
⚫︎パスタ食べたいだけ
⚫︎チーズや生ハム(あれば)

<作り方>
1. パスタを茹でる
2. ☆すべてミキサーにかける
3. パスタに2を絡める

お好みで生ハムやチーズを盛り付けて完成

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