特集

僕らの食器ジャーニー 津田恭子的、食器ロマン

2022.12.26 (月)

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素敵な人の友だちもきっと素敵な人。

ゲストに次のゲストをリレー形式で紹介していただき、素敵な方々のライフスタイルを紹介していきます。

第8回は、ジュエリー、ライフスタイルブランド「KYOKO TSUDA」のデザイナーの津田恭子さん(@kyoko_tsuda_)です。

HP:http://kyokotsuda.com/

津田さんのお部屋を見せていただきました。「リビングに大きな丸窓があるところがお気に入りです。緑を少しづつ置いています。お気に入りの大雲閣は家に引っ越してきた頃に購入。毎年元気に育っています」

部屋の中でお気に入りの場所を聞いてみました。「3階の本棚のスペース。作り付けです。ここには映っていませんが、本が収まり切らずに全く同じような棚を去年制作し本のスペースを増やしました。上にはお気に入りのアートピースや郷土玩具、自分の作ったものなどを飾っています。このようなオブジェクトは私にとって大切な制作のエッセンスとなるもの達です」

さまざまな種類の器やガラス食器、オブジェが美しく食器棚にディスプレイされています。「食器棚も作り付けです。ガラスの棚の下には木の扉の棚があります。よく使うグラス類や見ていたい器や小物をガラスの棚に入れています。

写真に写っているものはメキシコで一目惚れしたものが多いです。100円玉くらいの大きさのロバはパイナップルを運んでいます。動物達が彫刻されているヒッカラという器はメキシコのお酒、メスカルを飲むもの」

キッチンも見せていただきました。「4mほどあるキッチンはいつも明るく、お家の中でも一番お気に入りの場所。全体が薄いブルーグレーで統一されたデザインになっています。

コンロの近くにはよく使う道具と調味料が整列。
琺瑯のお鍋はシンガポールで一目惚れして購入しました。
ケトルはフィンランドのヴィンテージです」

澄んだ光が差し込むキッチン。料理をする時間が特別な時間になりそうです。

お気に入りの食器コレクションを見せていただきました!

「職業柄もありますが、器が大好きです。

1枚目 作家ものの器

1.十場天神さんのスリップウェア。4枚持っています。
2.川名萌子さんの中鉢。スタメンです。
3.大澤哲哉さんのプレート。パスタを載せるとお店のようで素敵です。
4.友人の沈雨虹さんのプレート。すごく素敵で違う形の器をいくつか持っています。
5.福江島で買った器は薬味皿に使っています。
6.友人の田園さんの器。繊細な模様と色味、器の軽やかさが素敵です。
7.友人の周晶晶さんのたたら皿。彼女のセンスが光る器です。
8.樋口拓さんの器。色がとても複雑で綺麗です。 
9.友人の中嶌雄里さんの器。一目惚れで購入しました」

「自作の器たち。他にもたくさんありますが一部をご紹介。
自宅で使いたいと思える器をデザインし、大学の研究生時代にたくさん作りました。
料理に合う器を選ぶときは少し渋めなカラーが多めな気がします。
2.のマグは自分の指跡がお気に入り。
6の器は釉薬を色々実験しつつ、紙皿のようなイメージで制作したもの。
お家にお客様が来たときに出せるよう10枚ほどあります。」

Q1. 現在、お仕事はどんなことをされてますか?

人の生活をより豊かにするものづくりの実践として、KYOKO TSUDAというブランドでジュエリー、インテリアを中心にライフスタイルに寄り添ったデザインと実制作、ブランディングを行なっています。実制作では彫金と陶芸、グラフィック(イラストやデザイン)系の仕事が多いです。それとずっと何かの先生をしています。

仕事の写真って意外となくて笑

色々な仕事の中で、今回は店舗を出す際のスケッチから本制作、実際の店頭の写真を1枚にまとめてみました。

Q2. 社会に出たばかりのころは何をしていましたか?

私は大学院2年の夏に1年間休学し、現在の事業を始めました。就職するということが果たして私の取るべき道なのか悩んでいたので、1年間やってみて出来そうだったら個人事業主として独立してみよう。と心に決め、がむしゃらに働き、制作する毎日でした。初めの年から3年間は、自身のブランドのポップアップを年に20本以上行なっていました。

店頭に立つイベントもほぼ全て自分で行なっていたので、25歳からの3年間は睡眠時間より、仕事の毎日…。常に自身のブランド運営を考えていました。住んでいた場所もアトリエのすぐ近くでしたし、家の中でも常に作っていたので、プライベートと仕事の境界がありませんでした。今もいつもバタバタしていますが、当時のことを考えるとだいぶ落ち着いたな〜と思います。笑

Q3. そのときと今、どんな風に考え方が変わりましたか?

当時は若かったのもあり、自分のことと、自分のブランドのことばかり考えていました。
体のことも、暮らしのことも、家族のことも、あまり考えることができていなかったように思います。
今は皆さんに喜んでもらいたい、楽しい時間を過ごしたい、という思いが原動力になっていると思います。
そういった思考がもたらしてくれた変化は大きいです。

Q4. 初めての一人暮らしにおすすめなマルヒロの食器はありますか?

BARBAR たたら 中鉢

今回使用した中で、たたらシリーズは揃えたら便利そうだなと思いました。特に中鉢はとても使用しやすい食器で、サラダを乗せるにも、小さい丼にも使えますし、なんならスープも盛れます。私も自宅で中鉢をよく使うので、やっぱり使いやすい!と感じました。

mandalaのリム鉢もとても使用しやすかったです。

Q5. とある日の食卓を見せて下さい!

朝ごはん:
シンプルな人参のポタージュ。
海老とパクチーのマリネ。

おやつ:
津曲のパルシェとコーヒーでおやつ。マグは自作。

昼ごはん:
スパイスカレーと手羽元のスープ(レシピあり)。

夜ごはん:

いつも手伝ってもらっているみんなをお家にお呼びしていつもありがとう会をしました。

メニューは

・人参のポタージュ
・りんごとパルミジャーノのサラダ
・タコときゅうりの山椒サラダ
・じゃがいもと豚のクミン炒め
・大根おでんポルチーニソース
・椎茸入り餅米しゅうまい
・蒸し豚(ソース1:生姜と小ネギのソース ソース2:メキシコの思い出パクチーソース)

Q6. コロナ禍の巣ごもりでハマったことはありますか?

1つ目はメキシコです。
コロナの直前にメキシコに行ったのですが、メキシコにすっかりハマりました。
軽く1年は新鮮な気持ちでメキシコにときめいてましたね。
自分の中に”知らないことを知りたい”という欲求が常にあるのでコロナ前は海外にもよく行っていましたが、
メキシコでの日々は特に感動が大きかったです。

2つ目は料理や飲み物です。

今までも料理はしていましたが、特にコロナ禍で加速しました。きっとみんなそうですよね。笑

お料理の方は、メキシコの感動をみんなに伝えたい!と谷中にあるさんさき坂さんを貸し切って30名程のお客様に来ていただき、メキシコ料理を振る舞いメキシコの文化を知ってもらうイベントも行いました。

食べ物同様飲み物にもハマり、飲み物の研究をよくするようになりました。毎年梅酒やシロップは作っていましたが、それが加速した感じです。料理も飲み物もオリジナルレシピ作りが好きなので、レシピノートが捗りました。

Q7. 津田さんの偏愛インテリアを教えて下さい。

今住んでいるお家が元々作り付けの家具が多いため、そこまで家具は持っていなくて。その中でいくつか。

(写真右)
母校の東京芸術大学の図書館がなくなる時に、たくさん棚を頂きました。
その中でもこのレコード用のキャビネットはとってもお気に入りです。
母校のかけらが常にそばにあるのは感慨深いです。

(写真左)
最近購入した秋山亮太さんのアートピースのようなスツール。
ciboneで一目惚れしたのですが決断する前に売れてしまい、オーダーして作ってもらいました。

Q8. 日々の暮らしに欠かせない音楽はありますか?

クラシックピアノのソロ曲です。
中でもGlenn Herbert Gouldのバッハ:ゴルトベルク変奏曲は定番です。
清く力強く繊細で、彼の才能をバシバシくらう感じがたまりません。

Q9. 日々の暮らしに欠かせない香りはありますか?

Santa Maria Novellaのポプリはアトリエと家の玄関、寝室の枕元に置いています。(写真は玄関)
お香も好きなのですが、青山フラワーマーケットさんのお香がとても気に入ってます。

Q10. 休みの日に観たい映画を教えて下さい。

フォレスト・ガンプ一期一会はとても好きな映画です。
人生への助言みたいな映画で、心をフラットにしたいときに見ます。

Q11. とある日の生活を教えて下さい。

Q12. 次のゲストを教えて下さい!

次は日本の伝統技法である七宝を主に使った工芸・ジュエリー作家として活動している小室えみ香さんです。

学生時代からの友人ですが、えみ香さんのお兄さんと私の旦那さんが仲良しで、えみ香さんにとって私の旦那も兄のような存在ですし、友達というより従姉妹みたいな友達です。笑 とても素敵な世界観はどのような暮らしの背景から生まれてきているのか、興味津々です!

お料理初心者でも大丈夫!津田さんにレシピを教えていただきました。

「鳥の手羽元を使ったスープです。いろんな風に食べれるし何より簡単なので冬は定番です」

<材料>
⚫︎鳥手羽 10本
⚫︎長ネギ 2本(青いところはそのままスープに入れる。白いところは1cmくらいの斜め切りに)
⚫︎生姜 スライス3枚
⚫︎水 2l
⚫︎酒 100ml
⚫︎ナンプラー(醤油でも) 50ml(お好みで味を調整してください)
⚫︎胡椒 少々

<作り方>
1. 鍋に水を入れ、ネギの白い部分以外を全部入れて沸騰させます。
2. 沸騰したら灰汁を取り、白い部分も入れて10分間中火で火を入れます。
3. 10分したら火を止め、ネギの青い部分は取りだしてください。
4. 器に装って胡椒を振って完成です!

「私はパクチーを入れて食べることが多いです。小ネギやレモンを入れても美味しいです。

ご飯を炊く要領で、スープを水の代わりに入れて炊くと、とても美味しい炊き込みご飯になります」

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