特集

僕らの食器ジャーニー 小島沙織・島田耕希的、食器ロマン

2022.04.15 (金)

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素敵な人の友だちもきっと素敵な人。

ゲストに次のゲストをリレー形式で紹介していただき、素敵な方々のライフスタイルを紹介していきます。

第5回は、クリエイティブスタジオ「SHIMA ART&DESIGN STUDIO」主催の小島沙織(@cojimasaori)・島田耕希(@koki_smd)さんです。

部屋の中でお気に入りの場所を聞いてみました。「民藝運動に参画していた祖父 小島悳次郎(@kojima_tokujiro)から受け継いだものが家の中にたくさんあります。

この家も知り合いの染織作家さんから受け継ぎお借りしているお部屋で。

人の縁の温かい繋がりが詰まった空気が居心地良く気に入っています」

「額やオブジェなど、好きなものをいろいろな場所に飾りがちです」

「窓が多く一日中外光が入ってくるのが気持ち良くて。よく外をボーッと眺めています」

「季節ごとに祖父の暖簾を入れ替えて飾るのが楽しみでもあります」

風合いのある棚に並べられた食器たち。お店のディスプレイのようにきれいに置かれています。「昔から器が好きで集めているので、いつも眺められるよう生活の中心に置いています。下の引き出しや壁面、キッチンにも。いろいろな場所に収納しています」

キッチンも見せていただきました!「結婚祝いでいただいた蒸し器はたっぷりサイズで気に入っています。ベランダ菜園のハーブ類もときどき摘んでキッチンに」

お二人にお気に入りの食器コレクションを見せていただきました!

左から
1. 濱田庄司さんの角鉢
2. 内田鋼一さんの茶碗
3. 金城次郎さんの徳利
4. メキシコのプリズングラス
5. 滝田項一さんの小皿とお猪口
6. 藤井佐知さんの湯呑み
7. 三上亮さんのお皿

Q1. 現在、何をされていますか?

2人によるクリエイティブスタジオSHIMA ART&DESIGN STUDIOにてグラフィック、書籍、パッケージ、WEBなど、主にビジュアルに関わるデザインの仕事をしています。

並行して、自身のブランドWARP WOOF 139°35°を運営し、手織りの布を使ったプロダクトの企画、制作、販売を行っています。

また小島は型染めの作家としても活動し、島田は制作行為の実験を重ね、各々が「作りたい」と思ったものを日々作り続けています。

Q2. 社会に出たばかりのころは何をしていましたか?

小島さん:
フリーランスのデザイナーとして活動しながら、通っていた大学で教育研究助手をしていました。とにかくデザインをしっかり勉強しなくてはいけない。と思っていた気がします。

島田さん:
デザイン会社で化粧品や美術館関連の制作に関わっていました。多くの方が携わるシビアな仕事に毎日気を張っていました。仕事の所作や勘所を叩き込むことに一生懸命だった記憶があります。一方で、学生の頃から小島と制作をしていたので、帰宅した夜や土日は小島との活動という日々でした。

Q3. そのときと今、どんな風に考え方が変わりましたか?

小島さん:
デザイナーであってもいいし、作家であってもよくて。良いものを作ることに拘れていれば、どんな形でも、どんな職業でもいいと思うようになりました。

あと、家族が辿ってきた民藝の仕事をあまり人に話すことはなかったのですが、しっかり学んで、遺す仕事とその発信も積極的にしたいと思うようになりました。もともと、作家だらけの家で育って、自分はそれを世の中に出す仕事がしたいと思ったのがデザイナーになったきっかけだったので。原点に戻り、今やっと動き出したところです。

島田さん:
自分たちのペースと責任においてものづくりができる環境に集中したいと思うようになりました。
大切なものごとを紡いでいくために、よく学び、よく観察し、手を動かすという根本にこだわってみようと思っています。そのためにも生活と仕事をあまり分けずに、作り手としてまずはちゃんと暮らすことを意識するようになりました。

Q4. 初めての一人暮らしにおすすめなマルヒロの食器はありますか?

BARBAR mandala リム鉢

スープにもどんぶりにも一皿で完結するお皿になるので、重宝しそうです。

HASAMI SEASON 01 ブロックマグ ビッグ

たっぷりサイズなので、ゆっくり1人時間が過ごせそうです。カラーバリエーションも豊富なので集めたくもなるかも。

Q5. とある日の食卓を見せて下さい!

朝ごはん:家の向かいにあるパン屋さんの焼き立てのパンとコーヒーが毎朝決まったメニューです。

昼ごはん:ハマグリとオリーブとじゃがいもの炊き込みご飯、カリフラワーとトレビスのホットサラダ。ご飯はいつも自作の土鍋で炊きます。美味しいし楽なので。材料もマルッと入れてほったらかし料理です。

夜ごはん:寒い日はスープ。暑い日はサラダ。
この日は少し肌寒かったので春野菜のスープに、ミニトマトとイチゴのマリネ、付け合わせのバゲットセット。
いつもその日のお酒に合わせてメニューを決めます。

Q6. コロナ禍の巣ごもりでハマったことはありますか?

小島さん:
西洋美術の勉強も兼ねて、ヨーロッパを旅するのが好きだったのですが、叶わなくなってしまったので。
次に行く旅先(イタリア)の地図を描きながら、その街の道と歴史をひたすら覚えています。
元から方向感覚には自信があるのですが、次の旅は地図なしで歩き回るのが目標です!

島田さん:
コーヒーを淹れるようになりました。豆の産地や生産について意識することも多く、一杯を大切にしています。

Q7. 小島さん・島田さんの偏愛インテリアを教えて下さい。

ずっと探していたメキシコエキパレスチェア。旅先の松江で寄ったobjectsでとても状態のいいものに出会って8年くらい愛用しています。革の表情もいい色艶になってきました。座面の敷物は倉敷にあるMUNIのもの。こちらもお気に入りです。

祖父から受け継いだ松本民芸家具の机と棚と椅子。机は、当時、桜のいい木が入ったということで作ってくれたもののようで、祖父は仕事場でずっと使っていました。祖父の仕事の痕跡が残っているのも愛おしくて、私たちも食事、仕事ともメインで使っています。

Q8. 日々の暮らしに欠かせない音楽はありますか?

小島さん:
毎朝起きたらすぐ、グレゴリオ聖歌集をかけます。それを聴きながら染めの仕事をするのですが、仄暗い朝の光と合わさると本当に聖堂にいるようでスッとします。祖父も仕事をしながら聴いていたので、その影響です。

島田さん:
ジャケット周りのデザインを担当した、音楽家の権頭真由さんの『夢みる耳は夜ごと月を包む』を最近はよく聴いています。彼女の見た夢そのものを音にしたピアノの即興演奏、美しいです。

Q9. 日々の暮らしに欠かせない香りはありますか?

小島さん:
イタリア好きなので。Santa Maria Novellaのオーデコロン ローザノヴェッラと、Santa Maria Novellaのポプリをムラーノ島のガラスに入れて愛用しています。

島田さん:
小島と同じくSanta Maria Novellaのオーデコロンから、僕はトバッコ・トスカーノの香り。あと家の中では、やっぱりコーヒーの香りが欠かせません。

Q10. 休みの日に観たい映画を教えて下さい。

『ブラザー・サン シスター・ムーン』

イタリア アッシジを舞台に聖フランチェスコの半生を描いた映画です。
2020のパンデミックを受けて直前で断念した旅先でもあり、ルネサンスの先駆けとも言われる人物の話なのも、今勉強していることととてもリンクします。

Q11. とある日の生活を教えて下さい。

小島さん:

島田さん:

Q12. 次のゲストを教えて下さい!

島田の中学時代からの友人、写真家の赤木遥さんです。
昔は一緒に絵を習っていましたが、今はそれぞれの仕事で交わることがあって楽しい関係が続いています。
仲良く、そして尊敬する人です。
赤木さんの日々、楽しみにしてます!

お料理初心者でも大丈夫!お二人にレシピを教えていただきました。

「ミニトマトが安い時にたくさん買って作り溜めしておきます。そのまま食べてもいいし、チーズやフルーツと混ぜて盛り付ければ簡単に華やかになるのでおすすめです!」

<材料>
⚫︎ミニトマト 200g

<調味料>
⚫︎オリーブオイル 大さじ2
⚫︎蜂蜜 大さじ2(好きな甘さで◯)
⚫︎レモン汁 大さじ1(お酢やワインビネガーでも◯)
⚫︎塩 少々
⚫︎胡椒 少々

<作り方>
1. 調味料をボウルに混ぜておきます。
2. ミニトマトを湯むきします。(爪楊枝で少し穴を開けてお湯にさっと潜らせると簡単です)
3. 湯むきしたトマトを冷水で洗い、水気を拭きます。
4. 混ぜておいた調味料につけて冷蔵庫で1時間以上寝かせたら完成です。(ジップロックやタッパーに入れておくと楽です)

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