Q3. そのときと今、どんな風に考え方が変わりましたか?
小島さん:
デザイナーであってもいいし、作家であってもよくて。良いものを作ることに拘れていれば、どんな形でも、どんな職業でもいいと思うようになりました。
あと、家族が辿ってきた民藝の仕事をあまり人に話すことはなかったのですが、しっかり学んで、遺す仕事とその発信も積極的にしたいと思うようになりました。もともと、作家だらけの家で育って、自分はそれを世の中に出す仕事がしたいと思ったのがデザイナーになったきっかけだったので。原点に戻り、今やっと動き出したところです。
島田さん:
自分たちのペースと責任においてものづくりができる環境に集中したいと思うようになりました。
大切なものごとを紡いでいくために、よく学び、よく観察し、手を動かすという根本にこだわってみようと思っています。そのためにも生活と仕事をあまり分けずに、作り手としてまずはちゃんと暮らすことを意識するようになりました。