特集

第2回 「梅雨とじゅんさいの池」

2021.07.16 (金)

SHARE:

甘酸っぱい毎日を夢見てる、シェアハウスで暮らしてる、フリーランスフォトグラファーの初老男子、なにかと苦しょっぱくなりがちです。なまえはかおたんです。
東京は梅雨本番で毎日雨、雨、雨です。普段は着る機会の少ない雨ガッパや雨靴を身に付けられるいい機会と思うと、鬱陶しい雨の日も楽しい瞬間に早変わりです。
そんな機転で雨の日でも波佐見焼のある暮らしの中に甘酸っぱい毎日を探してみたいと思います。もしかしたら、あなたの毎日も甘酸っぱくなるかも知れません。

先日、お仕事でとても素敵なスーパーマーケットに伺いました。扱っているもの全て店長さんと店員の皆さんで試食して美味しかったものしか売っていないそうです。商品のお話をあれこれ聞いていると、どれもこれも気になってしまいます。いつもなら手を伸ばさない、使った事のない食材にもついつい手が伸びます。
花の子ルンルンはいつも明るく『レッツゴー!』と声高らかに行動を起こしてました。
最近マンネリな自炊レシピに喝を入れる時がきたのかもしれません。

初めての 食材買って レッツゴー

梅雨本番になってから雨で撮影が延期になることも多く、部屋で一人で作業していて気が付くと一日誰とも会話してなかったなんてこともあります。
そんな日が続くと僕は結構元気なくなったりしちゃいます。会話に飢えちゃうんです。
そんな時に出会った、店員さんとの会話が楽しいスーパーマーケットはまるで都会のオアシスかと思えました。心がプルプルに潤いました。
今日買った食材は、潤った心と同じくらいプルプルな、じゅんさいの水煮です。
店員さんに教えて頂いたところ、じゅんさいの水煮の使い方は超簡単で袋から出したらさっと水洗いするだけで食べられるとってもお手軽な食材でした。
プルプル可愛いじゅんさいと元気の出そうな大和芋で冷たいじゅんさいそばを作ってみることにしました。
器は呉須で引いたボーダー模様が爽やかな藍駒丼を用意しました。

青いラインは職人さんが一本一本手書きで描いているそうです。
手書きでこんなに均一なラインをかけるとかすごい器用さと集中力ですね。
ラインをよく見ると筆跡が見えます。手仕事による呉須のラインの濃淡が、きれいに整ったボーダー柄をさらにチャーミングにしています。
水面に浮かぶ波紋をじっと見つめてしまうように、職人さんの筆に軌跡を思い浮かべながらラインをどこまでも目で追ってうっとり眺めてしまいます。
指で弾くとチンと鳴るこのやきものは磁器で、素地は白です。掛けられた釉薬により落ち着きのある淡いグレーに仕上がっていて、なんだか昔から使っていたかのようなお馴染み感があります。
これは江戸時代に庶民に使われていた、くらわんか碗を再現するために、あえて淡くくすみ雑味を持たせる釉薬を施釉しているからだそうです。なるほど・ザ・DNAに刻まれたお馴染み感ですね。時代を遡るジャンピングチャンスです。
より白い器を目指して進化していったやきものの技術を使って、あえて時代を逆流させています。まさにやきもの版Back to the Futureです。

箸置きとお箸もブルーで統一してじゅんさいの採れる池コーディネートにしてみました。丼の中とも景色が融合していて、我ながらナイスコーデです。

プルプルに覆われたじゅんさいの葉っぱが艶々と輝いています。じゅんさいは水中に花を咲かせるそうです。どうやって受粉するんでしょうか。不思議ですね。

食感もつるんと楽しいです。大きい葉っぱ、小さい葉っぱ、茎や蕾がついてる葉っぱ。どれも可愛くて食べながらじっくり観察してしまいました。ほんとに可愛いです。

箸と箸置きもマルヒロさんの商品です。つるりと逃げるじゅんさいも、しっかり掴めてとても使いやすい箸です。
普段はもう食べられればいいやと片っぽずつ違うお箸になっちゃってたりする僕ですが、お気に入りの箸置きを添えるだけでちょっといい気分になったりします。こういう瞬間に好きな道具を集めてて良かったと深く感じます。

いい景色です。
お腹いっぱいですっかり気分が良くなりました。
初めての食材に挑戦したり、お気に入りの器やカトラリーを組み合わせたり、重い腰を上げずともほんとに些細な機転で憂鬱な気分やマンネリからの脱出ができちゃいます。
雨の日に買い物に来てくれたからとおまけに頂いだとうもろこしで、とうもろこしご飯でも作ろうかな。この器に盛ったら黄色のドットと藍のボーダーが可愛いことになる予感しかしません。またまたナイスコーディネイトしちゃうかもです。
次はあのスーパーマーケットで何を買おう。使った事のない食材をグイグイ勧められるのが楽しみになったかおたんでした。

特集商品一覧


この記事をシェアする

今月のおすすめ記事