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第1回 「やきものってなぁに?」

2021.06.18 (金)

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はじめまして。甘酸っぱい毎日を夢見てる、シェアハウスで暮らしてる、フリーランスフォトグラファーの初老男子、なにかと苦じょっぱくなりがちです。なまえはかおたんです。
花の子ルンルンが幸せになれるという七色の花を探して旅をしたように、波佐見焼のある暮らしの中に甘酸っぱい毎日を探してみたいと思います。もしかしたら、あなたの毎日も甘酸っぱくなるかも知れません。

今日はマルヒロさんの商品からグレイッシュなブルーがとっても素敵なポットと茶碗を用意しました。全く別のシリーズのやきものですがどちらも優しく柔らかな雰囲気でついつい並べたくなります。とってもミルキィな2つのやきものを見ていたら、「カフェオレのみたーい」気分になりました。

ゆり型の 茶碗で カフェオレ のみたいな

茶碗でも カフェオレボウル 素敵かも

カフェオレ気分が盛り上がり、うっかり返歌まで詠んでしまいました。

思惑通り異常なまでにミルキィなコーヒーテーブルが完成しました。窓からさす日差しも最高で、甘酸っぱさを加速させます。
このテーブルの上で使っているのやきものは波佐見焼です。では、波佐見焼って何?
そもそもやきものってどういうものなのか、これまで、あまり考えたことがありませんでした。自分が気に入って使っているものがなんなのか知りもしないなんて、なんか気持ち悪いですね。
気持ち良くなるために波佐見焼とやきものについて色々調べてみました。

400年以上の歴史を持つ波佐見焼は、長い間、有田焼として売られてきました。隣り合った有田と波佐見、出荷駅のある有田の地名から2つの産地の陶磁器を合わせて有田焼として広まったそうです。それが2000年頃、法整備により国内で厳密な産地表記が必要となり、波佐見焼と名乗ることにしました。
江戸時代から続く陶磁器の産地なのに、その名前は意外にもつい最近立ち上がっただなんて驚きですね。

波佐見では陶器と磁器のやきものが作られています。それら二つは指で弾くと簡単に区別することができます。指で弾いて低くコンと鳴れば陶器、高くチンと鳴れば磁器です。とっても簡単です。清々しく気持ち良い気分です。調べていて色々勉強になりましたが、面白く書くことが僕には無理だったので、この辺で。

テーブルに戻ってポットと茶碗を指で弾いてみます。ポットはコン、茶碗はチンと鳴りました。とても似た雰囲気のやきものだと思いましたがポットは陶器、茶碗は磁器なんですね。今までなんとなく使っていたやきものが、ちょっとしたきっかけを得る事で今まで見えていなかったチャームポイントが気になり始めたり、使うのがさらに楽しくなったり、より深い愛着が湧いたりします。そんな身近にあるのに気付いていない事、知らない事の中に甘酸っぱさは隠れているのかも。

ポットは蓋を開けると縁の一部が茶色いです。これは釉薬のかかっていない素地の部分です。なるほど土っぽいですね。コンと鳴った途端、土の気配を感じまくります。サンドブラストを施してマットに仕上げた釉薬が素地のマットな質感とマッチしてとってもアーシーでミルキィです。

茶碗はひっくり返して高台の裏を見るとわかりますが、白く目の詰まった素地です。完全に石ですね。いかにも固そうです。釉薬を柄杓でかけて仕上げた白磁杓掛け黒呉須流し。必殺技の名前みたいでかっこいいです。呉須とは陶磁器に絵付けする青藍色の顔料のこと。杓掛けした不均一な呉須の上に柔らかい白の釉薬でコーティング、砂糖菓子のようなその透明感がこのやきものをミルキィたらしめています。
目で見たものを自分の知識で解釈するのは、とても気持ちが良いことです。是非お手持ちのやきものを指で弾いてから観察してみてください。使い慣れたやきものも、いつもとは違った表情を見せるかもしれません。

今月はやきものがなんなのか、頭が爆発するかと思うくらい知ることができました。土器から始まりせっ器、陶器、磁器と発展する技術。どこから来て誰が伝えたのか。なぜ波佐見だったのか。とっても面白かったです。
苦じょっぱいと甘酸っぱいは背中合わせのフレイバー。目の前のことを丁寧に観察して知る事で、苦じょっぱいはきっと甘酸っぱくできる。そんな気がしているかおたんでした。

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