特集

CREATOR’S SELECT no.7 Shunpei Narita

2022.12.09 (金)

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マルヒロが注目する各界で活躍するクリエイターの方々にマルヒロのおすすめギフトを選んでもらいました。

日々いろんな刺激を受けまくっている彼らは一体どんなプレゼントを妄想するのでしょうか?
プライベートな写真やエピソードを添えてご紹介します。

第7回はフードカルチャーマガジン「RiCE(ライス)」編集者の成田峻平さん(@naripei0204)です(写真右下)。

Q. マルヒロの商品の中で家族や友達にプレゼントしたいものは何ですか?

1. Artist SUSHIYUNOMI 湯呑 / 竹内俊太郎

毎日スタメンとして使ってもらえるような物を選ぶのは、贈られる側の気分や趣味嗜好もあるのでなかなか難易度が高い…。「たまに使ってもらえたら本望」くらいのテンションが、個人的にはギフトとしてはちょうどよいです。こちらのポップな絵柄は、その点でピッタリだなと感じました。

一体何が描いてあるのだろう、と思いよく見てみると、女性とおぼしき手と共に“HAND POWER”の文字が。在宅仕事が続くと、息が詰まる場面もしばしばありますが、まぁまぁお茶でも、と一服する時に使ってほしい。HAND POWER(とりあえず、手を動かせ!というメッセージだと勝手に解釈しました)で、乗り切れそうです。

整然とした食器棚にあるだけで、いい抜け感を生んでくれそうです。

2. SEASON 01 スクエアプレート&ブロックマグ&パンケーキセット

結構トレーが好きです。普段は朝ごはんを食べないのですが、休みの日ゆっくり過ごせる時に、朝昼兼用みたいな感じで焼いたパン(たっぷり目のバターが練り込まれたクロワッサンなどがよし)をトレーに載せて、コーヒーと一緒に食べるのが好きです。

このときですが、トレーに載せるのがポイント。家にいながらも生活感が薄れます。旅先で入ったファーストフード店で、その日に必要なエネルギーをがっと補給しているような非日常感というか。いずれにせよ、しゃんとした新鮮な気分で、あたらしい一日をはじめられるような気がします。

そんなトレーに加えて、マルヒロの代名詞的なブロックマグと、パンケーキミックスがセットになっている。トレーとマグカップは色も選び放題、渡す人のイメージで何色にしようかな…と考える楽しさもあります。休日の朝の豊かな時間を提案できるセットだと思います。

3. サビ十草 土瓶

色合いや柄はクラシックな佇まいですが、ポテっと丸みを帯びたフォルムがすごくチャーミング。今ちょうど3~4人くらいのお茶を入れられる急須を探していて、自分が欲しいもの=きっと欲しい人がいるんじゃないか?ということで選びました。

お茶漬けだけ、みたいな簡素なテーブルセッティングにはもちろん、自由で賑やかな食卓にも馴染むと思います。ホームパーティーの最後に、これでほうじ茶とか出されたらかなりもてなし上手!と褒められそう。

渡す時には、お気に入りの茶葉と一緒に渡すのもいいかもしれません。レモングラスなどのハーブを使った華やかなブレンドティーや、野趣あふれる野草茶などが、特別感ありギフトにおすすめです。

4. PL4YDELTA SEASON 01 プレート ミニ

はじめて目にした時に高揚感があるもの、という視点で選びました。アムステルダムのアーティストBorisTellegen氏のアートワークが施されたお皿のようです。なんなのでしょう、これは。警察官とかが射撃練習時に標的にするアレかな…? 不思議な柄で何を載せるのが正解なのかよくわからない(笑)のですが、妙に心を撃ち抜かれました。

皿全面を覆うような料理を作って、食べ終わったらこんな柄だったんだ!とびっくりさせるのも粋かも。ガシガシ使って傷がついても、いい雰囲気になりそう。サイズ感的にはちょっとした小物入れとして、玄関口とかに置くのも良さそうだなと思いました。

Q. ギフトやクリスマスにまつわる思い出の写真があったら見せてください!

まずはこの企画に、おしゃれ編集者枠みたいな感じで選出いただいたのだとしたらごめんなさい。場違い感満載なのですが、サッカー部を遠くから眺めているようなナードな文化系なので、ガールフレンドと過ごした素敵なクリスマスとか、わいわい過ごした華やかなホームパーティーの思い出とか、ほとんどありません(白目)。

おしゃれ・ピープルがSNSにアップしている画像を拝借するのも一瞬頭をよぎりつつ、Google Photoをスクロールしてみたらありました。昨年のクリスマス写真。ちょうどRiCEラーメン特集の取材で、富ヶ谷[アヒルストア]のスタッフ用まかないラーメンをいただいたのでした。グリーンカレー風の一杯、とてもおいしかったな。

いつも仕事でお世話になっているデザイナーの平野暢達さんより、ロンドン出張のお土産として紅茶とお菓子をいただきました。コロナ禍もあり、ひさびさにいただいた海外のお土産。現在自分がいるところではない、遠く離れた場所の空気を感じる物って、純粋にテンション上がるな…と再認識しました。

小学2年生の時に、担任の先生からもらったタイ土産の像のろうそくや、高校の先輩からいただいた修学旅行先のお菓子など。
異国情緒のあるお茶タイムから、普段はあまり思い出すことのない過去のギフト体験を振り返り、すこしセンチメンタルな気分になりました。

Q1 プレゼント選びのときに大切にしていることは?

A せっかくならば役に立ったり、喜んでもらえたら嬉しいので、贈る相手がどんな時に使ったりするのか?を具体的にイメージするようにしています。お邪魔したことがある方ならば、家の中のディテールを映像的に思い浮かべるようにして、そこにぴたっとくるかを検証します。

また誰かに何かを渡すときは、必ず一筆添えたお手紙を添えるよう心がけています。最近は御茶ノ水[山の上ホテル]のオリジナル便箋が、上品な印象&コスパ良しでお気に入りです。

Q2 人生で最高なプレゼントと最低なプレゼントは?

A 高校生の頃、父がふとノースフェイスのダウンを買ってきてくれたことがあって、めちゃくちゃ嬉しかったなぁ…。別に誕生日でもなんでもない日だったんです。部活に行く時とか、友達と遊ぶ時とかに、いつも着ていました。

ある日帰宅したら「古着屋で状態いいやつが安かったから、買っといたよ」と、特別気取った感じもなく、押入れから引っ張り出してきたんだくらいの感じで、ポンと渡してくれました。そんなふうに渡すのもポイントな気がします。まさか贈られるなんて思わないシチュエーションの自然さが、サプライズ感を増幅させるのでしょうか。

というのも僕はまだ、押し付けがましい感じ、出しちゃうんですよね…。「ありがとう! 嬉しい!」って絶対に言うよね?言ってよ?みたいな無言の圧。器の小ささ、みたいなものが滲み出ている気がして、もうすこし精進しなきゃなと思います。

人から厚意で何かを受け取るのはとても嬉しいことなので、最低のプレゼントというのは特にありません。

Q3 プレゼントしたい気持ちを色や模様で現すなら?

A ビビットなピンクや、イエローなどのイメージです。

Q4 あなたが好きな手触りは?

A 毛足が長くてふわふわとしたフリースや布団など、あたたかくて柔らかい感じでしょうか。あと今年一年くらい髪型を坊主にしているのですが、かりたての芝生のようで、結構気持ちいいです。

Q5 こたつの中で食べたいベストオブアイスクリームは?

A 神奈川県青葉台の八百屋さん[青果ミコト屋]が出している、「KIKI ICE CREAM」のアイスクリームです。フレーバーはその時々で異なるのですが、「ガリガリガーリックン」など、どれもユーモラスなネーミングで楽しいし、野菜や果物のアイスは、どれも食べたことのない味わいですごく美味しく刺激的です。

こたつって身体もぎゅうっと縮こめながら入り、ごろごろ・ぬくぬく過ごすことができる、ごくごくプライベートな空間だと思います。「KIKI ICE CREAM」のアイスの素材ですが、日本全国の生産者をめぐり、ロードムービーさながら旅をしているミコト屋チームが選抜したものが使われています。各地の味がアイスクリームとして凝縮されているからか、家にいながらして味覚の旅をしているようなもの。とても贅沢な気分になります。

またうまれと育ちが宮城県仙台市なのですが、かなり前からローカルに根ざした[喜久水庵]というお茶屋さんがありまして、ここのオリジナルの「喜久福」という銘菓も大好きです。大福のぴろーんとした食感と、抹茶生クリームの口どけがたまりません。

Q6 お家で過ごすクリスマスに踊りたい曲は?

A クラブ活動も控えめですし、最近あんまり踊っていないのですが、この前耳にして改めてよいな、と思ったクリスマスソングは、マーヴィン・ゲイの「Purple Snowflakes」です。

あとはアメリカ西海岸、夏、海!というイメージもありますが、ビーチボーイズのクリスマスアルバムが好きです。きっとグッド・バイブレーションなクリスマスが過ごせると思います。

Q7 明日ランプの魔人ジーニーが現れたら何を3つ叶えてほしいって言う?

明日来てくれるみたいなので、まず一つ目は、「今日やらなければいけないことを明日以降に回しても自動的にやっておいてくれる」ようにお願いして、早速今日からのんびり過ごしたい…。

その上で二つ目として、金銭感覚が狂わない程度に贅沢できるお金を銀行口座に入金してもらい、三つ目は、いま行ってみたいスウェーデンやインド、ペルーの航空券をリクエストします。欲張りですかね。

Q8 ホットドリンクを飲みながら観たい映画は?

「真冬に家の中、暖房も入れず、寝袋に入りながらインスタントコーヒーを飲んで、勝手にアラスカにいるような気分になる」というのが、マイフェイバリットなコーヒーの飲み方です。写真家・星野道夫氏のエッセイにそんなシーンがあって、以来度々やっているのですが、すごく楽しい。コーヒーがひときわ身体のなかに沁みるんです。

その延長戦で観てほしいのがショーン・ペン監督の『イントゥ・ザ・ワイルド』。アラスカをはじめ、アメリカ合衆国を旅するロードムービー。大好きな映画です。サブスクにはないので、TSUTAYAで借りてでもみてほしい(暖房消して)。

「RiCE」2023年1月号

2023年1月号の特集テーマは「日本の自由なサケ 麹がつなぐ日本酒・焼酎・クラフトサケ」。

表紙巻頭ページには藤ヶ谷太輔さんをお迎え。
日本酒ペアリングの先駆者である千葉麻里絵さんが西麻布に新しくオープンした[EUREKA]にて、日本酒・焼酎・クラフトサケ、それぞれのペアリングの最前線を体感いただきました!

成田峻平

1997年宮城県仙台市生まれ。Media Surf Communicationsを経て、フードカルチャーマガジン『RiCE』を企画・発行する独立系出版社ライスプレスに大学在学時より勤務。同メディアの他、企業のWEBサイトや印刷物、映像、イベント制作など多様な業務に携わる。生活文化に関するあらゆる物事に興味あり。

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