蕎麦猪口大事典について
400年前に誕生し、フリーカップとして現代でも活躍しているそばちょこを、波佐見焼の産地が得意とする多様な技法を活かしてバラエティー豊かに展開しているシリーズです。
そばちょことは?
流行や文化を反映した膨大な数のデザインが存在する「蕎麦猪口(そばちょこ)」は、約400年前から現代まで親しまれているコップ形の器です。その原点は、佐賀県・長崎県で生産され伊万里港から全国に出荷していた伊万里焼といわれています。
「そばちょこ」の本来の用途は蕎麦を食べるものではなく、お祝いや会席の膳で、刺身や和え物などを出す小鉢でした。江戸時代に入り庶民の間で蕎麦屋が大流行し蕎麦のつゆ入れの他、お酒や汁物、調味料入れなどとしても使用され18世紀後半以降の料理文化の発展とともに便利な日常食器として瞬く間に全国に広がりました。