本シリーズでは陶石の中で等級が低いとされ食器にはあまり使用されない「縞石(しまいし)」・やきものの生産の過程で生まれ、産業廃棄物として捨てられる「脱鉄(だってつ)スラッジ」の2種類の素材を利用。
縞石は鉄分を多く含む石で、“特上”の石(鉄分を含まない真っ白な陶石)と比べると石のランクが低く扱いにくいゆえ、肥前地区ではあまり使用されてきませんでした(※)。
(※昔から献上品を生産していた有田焼・三川内焼では真っ白なやきものが求められてきました。陶石はランク分けされており、最高ランクの“特上”は現在、天然物で1〜2%しか取れないといわれています。)