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食べるのがもったいない小さなアート。秋と冬の和菓子と小皿。

2019.11.07 (木)

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美味しいだけではなく、見た目も美しい工芸品のような和菓子。
食べるとなくなってしまうものに繊細な細工や着色が施してあって、その儚さにまた美しさを感じます。

中国、遣唐使の時代に伝わってきた唐菓子にはじまり、日本人の美意識や価値観、文化の中でより繊細に美しく変化していった和菓子は、四季折々の植物や風景、情緒までをも表現している趣深いお菓子です。

今回は福岡の宇美八幡宮の敷地内にある「季のせ(ときのせ)」さんの「秋、冬」の和菓子と、手のひらサイズの和菓子に合う小皿をご紹介します。

<色絵 / パグ >
延命長寿の象徴の動物であり、秋の風情を表す柄として古くより様々な工芸品に用いられてきた「鹿紅葉文」。躍動感ある鹿の文様が、楽しそうにはしゃぐパグになった小皿です。

・色絵 / パグ  小皿 1,320円(税込)

夏の暑さや湿気から解放される秋。
豊かな実りや植物の紅葉、衣替え、目に映る景色や香りが変化し、五感が刺激される感覚的な季節です。

移ろいゆく季節とともに変わっていく風情ある柿の和菓子です。
薄い山吹色から濃いオレンジに、秋が深まるにつれだんだんと熟していく柿の色。今日はどんな色なのか楽しみですね。
冬になると雪をまとった“干し柿”になります。

・藍駒 小皿 715円(税込)
・秋来たし 270円(税込) ※外部サイト:tokinose

中の餡には長野産、市田の干し柿の果肉がはいっています。
柿羊羹で衣掛けされた表面は深みのある色合いで艶やか。秋の訪れを一瞬で感じさせてくれる美しさです。

・色絵 小皿 1,320円(税込)

おやつの時間やお茶の席で、「ああ、秋だなぁ」などと季節を五感で感じてもらう事も和菓子の重要な役割なのだそうです。

淹れたてのお茶とともに味わう和菓子はとても贅沢な時間ですね。

・白磁杓掛け 3寸皿 1,100円(税込)
・白磁杓掛け 筒湯呑 1,650円(税込)

「焼き芋」のはじまりは江戸時代の京都だそう。今では秋を代表する食べ物となった焼き芋の、あの美味しそうな色合いやホクホクした見た目が再現された和菓子です。

・ほっこ里(ほっこり) 270円(税込)※外部サイト:tokinose

<サビ十草 / 小皿>

陶器のざっくりした質感の小皿が芋のモチーフとよく合います。

商品名の十草(とくさ)とは縦縞模様の事を指し、木賊(とくさ)がルーツ。まっすぐに伸びるその姿から、成長や繁栄を願う験担ぎとして江戸時代から愛される文様です。
鉄分の多いサビ絵具を使って手書きで引かれた線は一本一本に強弱があり、砂や鉄粉が混じった土はあたたかみのある仕上がりになっています。

・サビ十草 小皿 1,320円(税込)

焼きあがったばかりの焼き芋のよう。シナモンが薫る生地に包まれた芋餡は優しい上品な味。

秋の色鮮やかなお菓子は役目を終え、雪や雪景色を見立てた白い和菓子や落ち着いた色合いの和菓子が店頭に並びはじめます。和菓子の彩りが、私たちに冬の訪れを知らせてくれます。

お歳暮からお年賀、年末年始の集まりなど、贈り物や手土産などの機会が増えるこの季節は、「冬の和菓子」が重宝します。

鮮やかな柿から一転、静かで優しい佇まいの冬の和菓子。雪が降り積もった干し柿をイメージしたそう。

・干しの実 270円(税込)※外部サイト:tokinose

<白磁杓掛け / 3寸皿>

お皿の渕に巻かれた“さび絵具”。渕に色を付けることで料理を丸く縁取り、キリリと見た目を引き締めてくれます。
柄杓で釉薬をかける技法を用いることで、真っ白な器の面に釉薬が流れる景色が生まれ、繊細な形との対比が美しい商品です。

お皿と和菓子、どちらも情緒ある「白」とポイントの「茶色」で合わせています。

・白磁杓掛け 3寸皿 1,100円(税込)

フワフワとした見た目とふっくら柔らかい干し柿のおもち。中には市田柿の果肉を練りこんだ柿餡が入っています。氷餅をまとい、里にしんしんと降り積もる雪のよう。

小さくて愛らしい「りんご」の和菓子。みずみずしく、甘酸っぱさを感じさせる見た目がたまりません。

・林檎 270円(税込)※外部サイト:tokinose

<いろは>

江戸時代、長崎県波佐見町で作られていた庶民の磁器食器「くらわんか碗」。高価な磁器を庶民が使えるように、様々な工夫を凝らして安く提供していました。その頃の文様をあしらい、くらわんか碗の親しみある素朴な風合をイメージしたシリーズです。

グレーがかった白磁に簡略化した呉須の模様が特徴です。
あたたかみの残る筆跡やのびのびと描かれた絵柄は、手描きでしか出せない味わいがあります。鉄分が多く少し焦げやすい絵具と、絵具をにじませる釉薬、縁には茶色いサビ絵具を使用しているので、表情が豊かで風合いのある仕上がりです。

鮮やかで力強い「青色」が和菓子を引き立ててくれます。

・いろは 小皿 1,320円(税込)

林檎の中は「芯・果肉・皮」を表現した三層になっています。
林檎の果肉入り白餡はシャキシャキした触感。林檎の香りが口いっぱいに広がります。

“かご”をモチーフにした伝統文様「籠目文」の小皿にりんごの和菓子。籐のバスケットに入っているようで可愛い組み合わせ。

・いろは 煎茶碗/小 1,320円(税込)
・いろは 土瓶 4,180円(税込)
・和文/青 籠目文 小皿 1,320円(税込)

本物と見間違うくらい成功に出来た、小さくて可愛らしい「みかん」の和菓子。
果肉と果汁を入れて練り上げられたみかん餡が、練り切りで包まれています。

・み柑 270円(税込)※外部サイト:tokinose

練り切りの皮をむくと中から果実が。見えない部分まで精巧で丁寧なつくり。
鮮やかな青の上に、みかんの黄色がよく映えます。

冬の和菓子なので、冬の文様の小皿を合わせています。

<和文/氷裂文(ひょうれつもん)>
釉薬の貫入が、氷の表面ががひび割れたように見えることから、「氷が裂けたような模様」という意味合いで『氷裂文』とつけられました。
中国・南宋時代の柄とされていて、日本では江戸後期から食器の文様として多く描かれた伝統意匠です。

・和文/青 氷裂文 小皿 1,320円(税込)

<和文/籠目文(かごめもん)> ※写真手前

籠目文とは、文字通り竹などで編んだ籠を意匠化したものです。
この籠目を模した連続文様は魔除けの効果があるといわれています。

・和文/青 籠目文 小皿 1,320円(税込)

秋と冬の季節を織り込んだ繊細な和菓子。その季節にしかいただけないのも、また風流で贅沢ですね!
四季を五感で感じる美しい和菓子とお茶の時間を、友達やご家族と過ごされてみてはいかがでしょうか。

数多くの巨大な楠が生い茂る子安の宮、「宇美八幡宮」の境内の一角にある和菓子店「季のせ(ときのせ)」は2011年創業。アパレル、文具、スポーツブランドとのコラボ商品を発表するなどジャンルを超えて和菓子作りをしている。(写真は店主の宮部圭吾さん)

季のせ(ときのせ)

住所:福岡県糟屋郡宇美町宇美1-1-24 宇美八幡宮内
TEL:092-410-3824
営業時間:午前9時〜午後6時

http://www.tokinose.co.jp/

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