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空に浮かぶ架空の庭園をテーマにした食器。空中庭園

2020.09.10 (木)

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空中庭園

400年の伝統を誇る伊万里焼に異なる時代や文化のエッセンスを取り入れることで、これまでにない世界観のコレクションが誕生しました。17世紀から18世紀にかけて多くの伊万里焼が欧州に輸出されており、伊万里焼は古くから西洋の人々を魅了してきた焼き物です。

「空中庭園」という空に浮かぶ架空の庭園をテーマに<空中庭園><青い花><てふてふ><venus>という4点を制作。

異なる時代の感性が1つに集まることで、時代、国や文化を超えた世界観を感じることができるでしょう。

photo : @ayano__tanaka

エキセントリックな江戸後期の伊万里焼「図替り大皿」からインスピレーションを受け、その洗練されたジャパネスク的デザイン要素に異なる時代や文化の要素を取り入れた、異国情緒あふれる世界観の染付の大皿です。雲・月の満ち欠け・蝶・八芒星など、「空中庭園」にまつわる様々なモチーフがちりばめられています。

当時の染付の目の覚めるような美しい青と白のコントラストを再現するために絵具の調合からこだわり幾度も試作を繰り返してようやく完成しました。

ふちに全体を引き締める緑色の上絵付のラインが施され、伝統的な染付にモダンな要素がミックスされています。

深い瑠璃色が美しい6寸サイズ(約18cm)のお皿です。波佐見焼の伝統的な釉薬である呉須絵具を吹き付けて色付けされているため、繊細な色ムラが美しい仕上がりになっています。

ドイツの詩人ノヴァーリスの未完の小説「青い花」では、ある少年が夢の中で見た「青い花」への憧れに取りつかれ旅に出るというストーリーがあり、青い花が実際には「この世に存在しないもの」として描かれています。

「空中庭園」という架空の庭園に咲く「青い花」。儚げながらも、一度目にすると深く記憶に残る力強い存在感があります。普段の食卓にドリーミーな雰囲気を生み出してくれるお皿です。

フルーツやちょっとしたおかずを盛り付けたり、アクセサリーを飾ったりするのにぴったりな蝶形の伊万里焼のお皿です。

約340~360年前に作られた白磁蝶型小皿(佐賀県立九州陶磁文化館・柴田夫妻コレクション)を再現して作られました。

古くから蝶はギリシャ神話や中国の故事、仏教やキリスト教の教えの中に登場し、幼虫からサナギを経て成虫となるその劇的な変化によって、「輪廻転生」や「復活」「長寿」などの象徴とされてきました。

「空中庭園」という架空の庭園で舞う「蝶」。深く透き通る青緑色の青磁の釉薬が美しく、同シリーズの「青い花」「空中庭園」と一緒に食卓に置くと、どことなく異国情緒漂う不思議な雰囲気を演出することができます。

まるで彫刻のような一輪挿しです。花を生けなくても部屋の中に飾っておくだけで存在感のあるオブジェにもなります。「venus」には「金星・女神」という意味があり、逆さまにすると女性を表す占星術記号としてみることもできます。

表面に細かなヒビが入る貫入釉(かんにゅうゆう)を使用しており、墨を染み込ませヒビ模様として表現する“墨貫入”はお客様自身に行っていただきます。そのため、墨が入るまでどのような模様が出てくるかは分かりません。

〜墨入れの方法〜

筆に墨を付け、墨貫入を出したい部分に墨を塗っていきます。その後5分ほど待ち、水で墨をよく洗い流して下さい。一回で墨貫入が入る場合と入りにくい場合がございますので、墨を付ける量や回数はお好みで調節して下さい。

最初は白い一輪挿しが、墨を付けることによって異なる表情を見せてくれます。お客様ご自身で墨入れをしていただくことで、墨を入れる前よりも完成したときにはさらにvenusに愛着が湧くことでしょう。

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