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RAMEN BOWL

2021.10.20 (水)

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RAMEN BOWL

名もない職人たちによって生み出された「民藝品」。
彼らが庶民の生活道具のためにつくった民藝品には「用の美」があります。

波佐見焼は約7割が手仕事でつくられています。
型を彫ったり、釉薬をかけたり、石膏型での成形の際にでるバリ線を消すのも手作業。
大量生産のために分業制が発達し、機械生産による部分が多いと思われがちですが、
波佐見には職人による手仕事がまだまだたくさん残っています。

「RAMEN BOWL」は「民藝」の意味を問い直す器です。
現代における「民藝」とは何なのでしょうか?

波佐見の職人による、多くの人に使われるためにある器。

今回、5つの窯元に依頼し、それぞれが得意とする技法を用いて柄を付けていただきました。
浅めの鉢でシンプルな形状は、和・洋問わず食卓に馴染みます。ラーメン鉢として使っても、煮しめやサラダを盛り付ける盛り鉢としてもご利用いただけます。

家族の食卓で使う器にも、1人暮らしで毎日使う器にもなる。どんな人にも寄り添ってくれる生活道具です。

更紗文 / 敏彩窯

更紗(さらさ)とは室町時代から江戸時代にかけて、インド・ペルシャ・タイ・ジャワなどから渡来した木綿布のことです。木綿には人物、鳥獣、樹木、唐草文様が描かれています。RAMEN BOWLでは、草木を呉須で描きました。

赤巻 / 光春窯

光春窯で調合した独自の赤絵の具を使用しています。えんじがかった風合いのある色味が特徴です。すじ車(ぐるま)と呼ばれるロクロにのせ、線を引いています。絵の具の刷毛目は手描きならではの味わいがあります。

錆あられ / 藍染窯

表面に散りばめられた、あられのような錆が可愛らしい柄です。縁にも錆絵の具が巻かれており、表情豊かで風合いのある仕上りをお楽しみいただけます。

間取 / 一誠陶器

「間取 (まどり)」とは、丸や角型の区切った空間をつくり、その中に絵柄を配置する様式の一つです。その「間取」部分だけを切り取り、伝統工芸士が”ダミ”の技法で絵付けしています。四つ葉の文様をあしらいました。

油滴天目 / 筒山太一窯

油滴のような斑文の模様が特徴です。窯の中の火のあたり方や温度、釉薬の成分によって人為的に個体差を出しています。

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