「鳥獣戯画」は日本最古の漫画
京都のお寺「高山寺」に伝わる「鳥獣人物戯画(鳥獣戯画)」は、今から800年ほど前の平安時代の終わりから鎌倉時代の初めごろにかけて描かれたと言われている絵巻物で国宝に指定されています。
「鳥獣戯画」は、全4巻からなる絵巻物ですが、平安時代から鎌倉時代に制作された絵が整理されて4巻になったとされています。
それぞれ甲・乙・丙・丁巻と呼ばれています。<甲巻>と<乙巻>は動物の絵、<丙巻>は人間と動物の絵、<丁巻>は人間中心の絵が墨線のみで描かれています。
マルヒロの「鳥獣戯画」シリーズは、絵巻の中で最も有名な<甲巻>から抜粋したものや、<甲巻>に登場する動物を参考にしながらデザインしました。
甲巻に登場する動物は、ウサギ、サル、カエル、シカ、キツネ、イノシシ、ネコ、ネズミ、キジ、イタチ、フクロウ(またはミミズク)の11種で平安時代によく見られた動物達だと言われています。
鳥獣戯画<甲巻>のベストシーンをそばちょこにしました
そばちょこには選りすぐりの場面をダイジェストにしてあしらいました。どれも鳥獣戯画<甲巻>を代表するシーンです。
絵付けは、明治~大正にかけて波佐見焼の絵付けの主流であった“銅版転写”という技法を用いており、和紙に焼き物用の絵具を印刷し、焼き物の生地に写し取っています。鉄分が多く、焦げやすい絵具を使用することで、線の強弱が生まれ風合いのある雰囲気に仕上げました。
Design
images
歌い踊る田楽のデザインでご機嫌な食卓を!
楽しそうに歌い踊る田楽(でんがく)の様子を描きました。
田楽は平安時代から行われた民間の舞踊で、田植えの前に豊作を祈ってびんざさら、笛、太鼓を鳴らし歌い踊ったものと言われています。ユーモラスな動物達は食卓を賑やかにしてくれることでしょう!
This series is based on the motif of the anthropomorphic animals that appear in the picture scrolls of CHOJUGIGA which is said to be the oldest Manga in Japan. It is installed a happily singing and dancing scene, which called DENGAKU in Japanese, for the patterns. DENGAKU is a traditional folk dance and song, that has been performed by civilian for the sake of praying for a good harvest before planting rice, since the Heian Period. Your dining will become lively with these humorous animals.
絵柄は鳥獣戯画の絵巻物を模写したものから、マルヒロオリジナルデザインの兎・蛙・ねずみも登場します。
明治~大正にかけて波佐見焼の絵付けの主流であった“銅版転写”という技法を用いており、和紙に焼き物用の絵具を印刷し、焼き物の生地に写し取っています。鉄分が多く、焦げやすい絵具を使用することで、線の強弱が生まれ風合いのある雰囲気に仕上げました。
The painting for this series, we utilized the copperplate transfer, which was mainstream of painting technique in Hasami production from the Meiji to Taisho Eras. In this copperplate transfer, firstly the pattern is printed on Japanese paper with pottery paint, then transfer it to the bisque ware.
By using the iron-rich paint and the glaze that runs easily, the lines will be dynamic and it creates a rich-textured atmosphere. A rust paint is used for the edges, so that it has an expressive finish.
田楽(でんがく)について
鳥獣戯画<甲巻>には、蛙がびんざさらや、腰太鼓ではやし踊る姿が描かれており、平安後期にこうした踊りが広まっていたことが考察されます。
田楽は、鎌倉室町期には演劇芸能化し、腰太鼓やびんざさらの利用、庶民の芸能という意味では、後の風流踊りや盆踊りに影響も考えられます。
びんざさらは平安時代から田楽(でんがく)などの民俗芸能で使われている楽器です。踊りながら手に持ったびんざさらを巧みに操作して、さまざまなリズムを作ります。民謡の伴奏や歌舞伎の下座音楽(げざおんがく)にも使われます。
出典:文化デジタルライブラリー
鳥獣戯画/田楽 急須
鳥獣戯画/田楽 湯呑み
鳥獣戯画/田楽 5寸皿
鳥獣戯画/田楽 6寸皿
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新里李紗
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