不要食器はどこへ?

割れてしまった食器や不要になった陶磁器の食器は「産業廃棄物」として処分されています。陶磁器は一度窯で焼くと土には戻らないためリサイクルは難しく、埋め立てて処分されています。焼き物の産地である波佐見町には商品にならなかった、たくさんの不要食器があります。
以前からこの現状に危機感を抱いていたマルヒロは、数年前から不要食器を活用した取り組みを実施。資源を無駄にしない方法を模索してきました。
不要食器を活用した実例
HIROPPA・やきものビーチの砂に


マルヒロの私設公園「HIROPPA」内のやきものビーチの砂浜は、波佐見全体で集まったやきものの廃品を細かく砕いて研磨した砂を敷き詰めて作っています。
テラゾーに


マルヒロのヘッドオフィス「KOUBA」前に併設されているスケボーレーンのバンクへの階段は波佐見焼の陶片など廃材を砕いてセメントに混ぜ固めたテラゾーでつくられています。
キャンドルに

マルヒロの不要食器を砕いて作った陶片

陶片を敷き詰めた容器にキャンドルの液を流し込みます

型から取り出してキャンドル完成です

11月に開催されたイベントでキャンドルに火を灯しました
2024年11月に行われた「hasami candle night ~14.124~」。イベントに向けて8月から11月の間、毎月1回の陶片キャンドル作りワークショップが開催されました。キャンドル作りで使用する陶片にマルヒロの不要食器を使用していただきました。約40kgの不要食器を使用しました。
Instagram:@hasami_candlenight
中川政七商店との新たな取り組み
これまでマルヒロでは、不要食器を活用した様々な取り組みを行ってきました。今回、中川政七商店とマルヒロの不要食器を使用した新たなプロジェクトを実施。その内容を紹介します。
中川政七商店の新店舗の什器に


2025年4月24日に福岡・天神に新たに開業した『ONE FUKUOKA BLDG.』に中川政七商店の新店舗がオープンしました。コンセプトは「九州の手ざわり、日本の暮らし」。
その新店舗の什器にマルヒロの不要食器を砕いて制作した陶片を使用していただくことになりました。
陶片制作の様子
マルヒロでは現在約4tの不要食器を抱えており、今回そのうちの約450kgの陶片を使用しました。




割れてしまった食器を集め、ハンマーで砕いていきます。




ある程度ハンマーで砕いたら、次は粉砕機でさらに細かく砕いていきます。粉砕機で砕いたらふるいにかけ、使いたいサイズの陶片を選り分けます。


砕いた陶片をセメントに混ぜ固めて作られています。
不要食器の活用に興味のある企業様を募集
マルヒロでは不要食器の活用に興味のある企業様を募集しております。「陶片にして店舗の什器に使いたい」「不要食器を細かく砕いて砂として使いたい」など、不要食器の活用に興味がある企業様がいらっしゃいましたら下記連絡先までご連絡ください。
お問い合わせ先:maruhiro-ec@hasamiyaki.jp(担当者:馬場)